深圳市政府 × ReGACY Innovation Group

INNOVATION ENTREPRENEURSHIP
INTERNATIONAL COMPETITION

第8回 深センイノベーションピッチ大会
日本大会

第8回 深センイノベーションピッチ大会 日本大会の募集は終了いたしました

GLOBAL INNOVATION

世界で新たな
イノベーションの挑戦を

「深センイノベーションピッチ大会2024 日本大会」の開催が決定しました!本大会は、深セン市主催「深センイノベーションピッチ大会」の日本予選大会にあたります。

深センイノベーション大会は、海外のイノベーションプロジェクトと中国のハイエンド産業をつなげ、新たな価値創出をすることを目的としています。受賞者へは、最高で合計約3,500万円の賞金があるほか、中国進出を目指す受賞者へは、深セン市より販路/共同開発/協業先開拓支援、政策・資金支援、無料起業スペース等の現地支援策があります。

「新世代IT」、「デジタル&ファッション」、「先端設備製造」、「グリーン・脱炭素」、「新材料」、「バイオ・医薬・ヘルスケア」、「海洋経済」の7つの領域で、スタートアップや起業家、研究チームや個人を幅広く募集しています※。
※フェーズは問いません。ぜひ奮ってご応募ください!

FEATURE

開催規模

世界12カ国
13都市開催
アメリカ、カナダ、フランス、ドイツ、日本等12カ国13都市での予選大会から有望チームをソーシング

賞金

最大賞金約3,500万円
深センイノベーション大会の優勝賞金は累計で最高約3,500万円! 深セン本決戦1-3位受賞者へは約300-1,000万円の賞金が授与されます

応募対象

大学・研究チームや
スタートアップ、個人
スタートアップだけでなく、大学や研究機関での研究段階の技術も含め、広く募集します!
OPERATION SCHEME

OPERATION SCHEME

運営体制

ハードウェアのシリコンバレーである深セン市の政府と、その外郭団体である深セン市科技サービス業協会と連携し、海外と連携したインキュベーションを促進します

OPERATION SCHEME

THEME THEME THEME

THEME

募集領域

新世代IT

産業
  • ネットワーク・通信
  • 半導体・集積回路
  • 超高精細映像ディスプレイ
  • スマート端末
  • スマートセンサー
領域
  • 新ネットワーク技術
  • チップ設計・製造
  • 新ディスプレイ技術
  • スマート端末ハードウェア・ソフトウェア
  • 新センサー技術 等

デジタル&ファッション

産業
  • ソフトウェアと情報サービス
  • デジタルクリエイティビティ
  • 現代ファッション
領域
  • ベーシックソフトウェア
  • 産業ソフトウェア
  • 高度なコンピューティング
  • デザイン用ソフトウェア
  • 新世代のコンピュータ支援設計システム 等

先端設備製造

産業
  • 産業用工作機械 (マザーマシン)
  • スマートロボット
  • レーザー・積層造形
  • 精密機器設備
領域
  • ハイエンドCNC工作機械
  • ロボットのインテリジェント知覚とインタラクション技術
  • レーザーチップ
  • 3Dプリンティング
  • 精密機器設備コアデバイス
  • ハイエンド汎用科学機器
  • 建設ロボット 等

グリーン・脱炭素

産業
  • 新エネルギー
  • 安全、省エネ・環境保護
  • スマート&コネクテッドモビリティ
領域
  • 太陽光
  • 水素・原子力エネルギー技術
  • 都市総合安全技術
  • カーボンピーク・カーボンニュートラル技術
  • 自動車通信・車両技術
  • 低炭素建築技術 等

新材料

領域
  • 電子情報材料
  • 新エネルギー材料
  • 構造・機能材料
  • バイオマテリアル
  • 最先端新素材
  • マテリアル・ゲノム 等

バイオ・医薬・ヘルスケア

産業
  • ハイエンド医療機器
  • 生物医学
  • ヘルスケア
領域
  • 新ネットワーク技術
  • ハイエンド診断・治療機器
  • 体外診断技術及び機器
  • 漢方薬
  • バイオ医薬品
  • ハイエンド製剤
  • 感染症発生の予防と治療
  • 精密栄養、食品・医薬品の安全性 等

海洋経済

領域
  • 海洋工学設備及び補助設備
  • 海洋通信技術及び設備
  • 海洋交通設備
  • 海洋生物医学
  • 海洋新エネルギー
  • 海洋養殖及び深層加工
  • 海洋環境保護 等
EXAMINATION CRITERIA EXAMINATION CRITERIA EXAMINATION CRITERIA

EXAMINATION CRITERIA

審査観点

人材

HUMAN
RESOURCES

学術レベルとイノベーション能力
国際的な一流企業、研究機関での経歴
事業開発能力、プロダクト開発及び商業化経験

プロジェクト

PROJECT

技術とプロダクト / ビジネスモデルと実施計画
業界と市場 / 深センの産業とのマッチ度合い / 財務状況

MERIT MERIT MERIT MERIT MERIT MERIT

MERIT

メリット

資金支援
深セン市起業補助金*1、ベンチャーキャピタル機関による投資、政府株式投資ファンドによる出資*2、金融機関とのマッチング等のサポートがあります。
*1 深セン市で事業化若しくは企業登記し、応募条件を満たした場合
*2 応募条件を満たした場合
起業スペース
深セン市イノベーションパーク、インキュベーター施設等に優先的に駐在し、家賃減免や補助金などの優遇措置を受けることができます。※1
*1 受賞チームが深セン市に進出した場合
マーケット
協業先開拓支援
深セン市の大企業や政府関連部門(例:薬事承認所管部門)と直接つながる機会を提供し、市場協業先開拓をサポートします。※受賞チームが深セン市に進出する場合
起業サービス
起業トレーニング、経営コンサルティング、メンターによる指導、特許申請、イノベーション資源共有、専門展示会、国際交流、人材募集などの支援サービスを受けることができます。※1
※1 受賞チームが深セン市に進出した場合
過去10年間のインキュベーション及びオープンイノベーション支援を通して
培ったナレッジやネットワークを通して、インキュベーションを支援

200件以上の大手企業向けイノベーション支援実績を有する、ReGACY Innovation Groupから、過去10年間の大手企業向けイノベーション支援を通して培ったネットワークを通して、大手企業とのマッチング等を支援

ABOUT ABOUT ABOUT

ABOUT SHENZHEN

深センについて

世界一のサプライチェーンネットワーク
  • 川上から川下までの製造プロセスを全て深センで完結できる
  • ありものの部品を小ロットで迅速に、かつ安価に調達できる為、製造にかかる時間や量産費用を劇的に抑えることが可能
巨大なマーケットサイズ
  • 国全体では、日本の10倍以上の人口規模
  • 深センだけでも東京と同じかそれ以上の人口規模を誇る
研究開発に対する支援
  • 研究開発費が日本の約2.5倍
  • 中国企業や大学機関との共同研究におけるR&D費用の補助の可能性
素早い意思決定が実現できる環境
  • 試しながら改善していくカルチャーがあるため、現地企業からは早い意思決定がなされる
  • 未完成なプロダクトでも積極的にコミットし一緒にプロダクトを作り上げようという意識の企業が多い
  • 「インターネットプラス行動計画」といった社会実装に対する緩和政策の推進など、日本では踏み込めないような実証実験に挑戦できる機会がある
成熟したスタートアップエコシステム
  • Huawei・Tencent・AlibabaグループのALIPAY・DJIなどの有名企業が拠点を設置
  • HAXやSeeedなどのスタートアップ支援機関も多く存在
  • 中国最大手企業からの出資、協業推進やベンチャーキャピタル、アクセラレーターによる支援など、成熟したスタートアップエコシステムが構築されている
INTERVIEW INTERVIEW INTERVIEW INTERVIEW

INTERVIEW

インタビュー

株式会社エアロネクスト代表取締役 CEO 田路 圭輔(中国現地法人)天次科技(深圳)有限公司 総経理 川ノ上 和文
中国進出で事業成長を目指す!ピッチ大会の活かし方とは?
株式会社MAMORIO 代表取締役 CEO 増木 大己
毎年深センを訪問するスタートアップから見た、深センの魅力とは?
MOVIE MOVIE MOVIE

MOVIE

動画

SCHEDULE SCHEDULE SCHEDULE

SCHEDULE

スケジュール

※深セン大会進出者の、航空券・宿泊代等、深セン大会参加にあたっての費用は主催者の深セン市が負担します(1チーム2名まで)

BENEFITS BENEFITS BENEFITS BENEFITS

BENEFITS

特典

合計で最高約
3,500万円
日本大会受賞特典
日本大会の1-3位には以下の賞金が用意されます
  • 1チーム
    200万円
    ( 約10万元 )
  • 2チーム
    100万円
    ( 約5万元 )
  • 3チーム
    60万円
    ( 約3万元 )
深セン本選受賞特典
各領域の1-3位には以下の賞金が用意されます
  • 1チーム
    300万円
    ( 約15万元 )
  • 2チーム
    200万円
    ( 約10万元 )
  • 3チーム
    100万円
    ( 約5万元 )
大会の1-3位には以下の賞金が用意されます※
  • 1チーム
    1,000万円
    ( 約50万元 )
  • 3チーム
    500万円
    ( 約25万元 )
  • 6チーム
    300万円
    ( 約15万元 )
※加えて、深セン進出予定の受賞者については、条件を満たす場合、深セン進出補助が用意されます(解釈権は主催者に帰属します)
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JUDGE

ゲストスピーカーと審査員

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募集要項

応募対象
  • 「応募条件」に該当する、技術やビジネスアイデア・プランを持つ個人またはチーム
応募条件
  • 過去の深センイノベーションピッチ大会の受賞者でない
  • 深センで企業登記していない
  • 日本、若しくは中国以外の国での職歴/学習歴がある
  • 参加プロジェクトについて、他者と知財・権利関連の紛争がない(権利侵害による責任は参加者が自ら負うこと)
FAQ FAQ FAQ FAQ FAQ FAQ FAQ

FAQ

よくあるご質問

参加条件は何ですか?

以下に該当する、技術やビジネスアイデア・プランを持つ個人またはチームが対象です。

  • 過去の深センイノベーションピッチ大会の受賞者でない
  • 深センで企業登記していない
  • 日本、若しくは中国以外の国での職歴/学習歴がある
  • 参加プロジェクトについて、他者と知財・権利関連の紛争がない(権利侵害による責任は参加者が自ら負うこと)
どのフェーズのスタートアップが対象ですか?
フェーズは問いません。シーズや研究段階にあるプロジェクトも応募可能です。また、スタートアップに限らず、個人も応募可能です。
プレゼンテーション資料や提出資料は日本語だけでも問題ありませんか?
日本大会の予選・決勝戦においては、日本語で問題ありません。深セン決戦においては、英語資料の準備が必要です。
深セン決戦で受賞した場合、その後、深センでの企業登記は必須ですか?
必須ではありませんが、歓迎します。深センで企業登記を行う場合、深セン市より政策・資金等の面で優遇措置があります。
CONTACTCONTACTCONTACTCONTACTCONTACTCONTACT

CONTACT

お問合せ

ご質問、ご不明点などのお問い合わせは、以下のメールアドレスへご連絡をお願いいたします。

深センイノベーションピッチ大会 日本大会事務局

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中国進出で事業成長を目指す!ピッチ大会の活かし方とは?

株式会社エアロネクスト代表取締役 CEO 田路 圭輔
(中国現地法人)天次科技(深圳)有限公司 総経理 川ノ上 和文

世界一のハードウェアサプライチェーンをもつと言われている中国深セン市には、毎年世界中から多種多様な企業が訪れ、新しい拠点やパートナーシップを構築しています。
一方で日本のスタートアップからすると、深センの魅力は理解しているものの、わざわざ現地へ進出する必要性についてはよく理解できていない方も多いのではないでしょうか。
今回は深センでのピッチコンテスト参加をきっかけに、現地法人設立、中国大手メーカーとの戦略提携などを進めている株式会社エアロネクストの代表取締役CEOである田路圭輔さんと、中国現地法人「天次科技(深圳)有限公司」の総経理である川ノ上和文さんにお話を伺い、中国・深センへの進出が、自社事業の成長をどうドライブさせたのか、インタビューしました。

株式会社エアロネクスト
エアロネクストは、来る「ドローン前提社会」を見据え、産業用ドローンの機体構造設計の研究開発を行うテクノロジースタートアップです。事業の中心は、機体重心を最適化することで産業用ドローンの安定性、効率性、機動性といった基本性能を向上させる、独自の構造設計技術4D GRAVITY®︎で、この4D GRAVITY®︎を産業用ドローンに標準搭載するため強固な特許ポートフォリオを構築し、4D GRAVITY®︎ライセンスビジネスのグローバル展開を推進しています。

①現在の取り組みについて教えてください。

田路さん:
我々の事業内容は、産業用ドローンの機体構造技術の研究開発、特許ポートフォリオ開発及びライセンスビジネスです。
現在は、産業用ドローンの中でも物流がエアロネクスト独自技術の有効性を生かせる最適な用途であることとドローン物流が成長市場でもあることから、物流ドローンの開発にフォーカスし、様々な企業と連携を進めています。
産業用ドローン市場について、今は中国が先行していますが、機体自体はまだ標準化されていないので、弊社として産業用ドローンの業界のリーダーになるために、中国と連携しつつ、日本で取り組みを進めています。
ドローンの機体自体に関しては課題が山積みの領域です。バッテリー、耐久性、スピードなど、まだ難があると思っています。実はドローンの機体構造は30年間進化していないので、ハード自体をアップデートしていく必要あると思っています。
ドローン産業はよりセンシティブになっていますが、中国の研究開発環境が魅力的なのは変わらないので、中国での新しい戦略をつくっていけたら、と思っています。コロナの影響もあり現地にいない中で次の一手をどう打つかは現在、市場調査を進めながら模索をしています。

②深センに進出した背景を教えてください。

川ノ上さん:
2018年に開催された「The 3rd Shenzhen International UAV EXPO 2018」に、深センの動向・情報収集をするために参加しました。それがエアロネクストとして初めての深センとの接点です。その後、同年8月に渋谷で開催された深セン市南山区主催のピッチ大会の日本予選で優勝し、11月の決勝大会で総合第3位となりました。
その後は昨年5月に深セン法人を設立し、現地のドローンメーカーと連携や、研究開発/情報収集ために現地の大学と共同ラボを設立しました。

③2018年に初めて深センに訪問してから1年後には現地に進出をされていましたね。なぜこんなに早く拠点を置くという意思決定をしたのですか。

田路さん:
深センに非常にポテンシャルを感じたからです。実際に深センでピッチしてみたところ、現地企業からぜひ深センで実装してほしいといった声もあり、反応はすごくよかったです。今がチャンスだと思い深センに拠点を置いて、プロトタイプをつくっていきました。そしてつくったプロトタイプをまずは中国深センで開催される「The 4th Shenzhen International UAV EXPO 2019」に出展して披露し、そこからパートナーを見つけようと考えていました。

④御社が感じる中国の魅力とはなんですか?

田路さん:
中国に進出したのは市場で勝ちたいというよりも機体を飛ばせる環境がほしかったからです。かねてよりトライアンドエラーができる環境が必要だと感じていました。
中国はドローンの研究において世界の中でもトップレベルで、開発&実装のスピードに優れている環境です。試作をつくるレベルだと日本の3倍、5倍のスピードで開発可能です。これは中国には、開発したドローンをその場で飛ばすことができる環境があるからです。
日本だと研究開発拠点とテストフィールドが離れすぎているため、例えば合計10時間のテストフライトをするとなると、開発全体のスケジュールは数ヶ月かかってしまいます。
日本では1機あたり数百時間飛ばせたら良いと言われているのに対して、中国では全ての機体で1万時間程度飛ばしているのが普通で、機体の飛行安定性は日本に比べて圧倒的だと思っています。
もちろんセキュリティや安全性の問題ではドローンはまだセンシティブな部分が多いですが、中国から学べることはまだまだ多いと思いますし、ピッチへの出場は中国の魅力を知るきっかけになりました。
ただ要素技術では日本も負けていないので、中国のサプライチェーンと開発環境と組み合わせることで、より高性能なドローンが作れるのではないかと感じています。
今後はまだ実現できてないユースケースを、現地で設立したラボやその他現地パートナーのネットワークを活用しながら見つけていきたいと思います。
川ノ上さん:
深センは製造メーカーやエンジニア、面白いスタートアップが集積している点がおもしろいと思います。
そのなかでも特に街全体がプロトタイプシティである点が1番の魅力ですね。スピード感や、プロトタイプを積極的試すなど、街に新しいものを受け入れる姿勢があること、製品の入れ替わりの激しさは日本にはない特徴です。
何よりも、とりあえずやってみるという姿勢が顕著で、この感覚を知らないままで事業を行うことはもったいないと思います。

多くのスタートアップが懸念している技術の盗用についてどう考えていますか?

田路さん:
私自身、特許や知的財産に関するビジネスを行っていた経験を踏まえて申し上げますと、技術が流通していくうえで模倣されることは悪いことばかりではないと思っています。新しい産業において重要なのは、技術が広がることで市場が拡大することだと思っています。
特許は守るという側面だけではなく、流通スピードを高めるという側面も必要です。そういった意味では、特許をどう持つかも重要な観点です。単に特許を一つだけ持っているのではなく、関連する特許をいくつか取得してポートフォリオ化していくことが大事です。そういう意味では中国の方が知財の取り組みは進んでおり、権利に関する意識は高いと思います。

⑥スタートアップが深センに進出するうえで必要な心構えはありますか?

川ノ上さん: 深セン・中国という環境をどう捉えるかによって変わりますが、単にプロトづくりを目的に深センに行くのはなく、情報と人材が集まるという深センの強みを活かして、中国という環境を、自社の事業戦略をドライブさせる上でどのように活用できるか、そのために必要なステップは何か、という仮説を持つことが重要だと考えています。 弊社でいうと、ドローン産業の成熟度合いという観点でフラットにグローバル市場を捉えた上で、最も成熟している中国への進出を決め、情報収集及び発信をするため、展示会を含め様々な現地イベントに参加し、仮説の検証を行っていきました。

⑦最後に参加を検討している方へメッセージをお願いします。

田路さん:
川ノ上のいう通りで、市場については全世界をフラットに見て、中国をどういうポジションで考えるのかが大事だと思っています。
日本のスタートアップは中国でどうやって勝つのかを考えるより、深センを“ショーケース”として使い、世界に自社のテクノロジーをアピールする、という目線が大切だと思います。

川ノ上さん:
米中の対立が高まる中で戦略構築の難易度は上がっていますが、中国の動向・情報を把握することはこれまで以上に重要になってくると思います。グローバルでプレゼンスを発揮するのは米中だと思っているので、中国のことを知らずに戦略をつくることは機会損失に繋がる可能性があります。
中国の市場に合うか合わないかはやってみないとわからないので、まずはどのような軸で中国と接するのかを判断してもらうのが良いかと思います。
ピッチコンテストへの参加はそういった軸を決めるのに適しており、パートナー形成や現地の雰囲気を感じることができる良い機会になるのかと思っています。

2020年7月15日
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毎年深センを訪問するスタートアップから見た、深センの魅力とは?

株式会社MAMORIO 代表取締役 CEO 増木 大己

①年に1回以上深センへ訪れているようですが、どのような目的があるのでしょうか。

深センでは大規模なイベントが頻繁に開催されていることもあり、情報収集を兼ねて深センに訪れています。また、最先端技術を含んだハードウェアサプライーチェーンが整っていることから、弊社ハードウェア製品のサプライヤー候補も同時に探索しています。

②深センはどのような特徴を持った都市なのでしょうか。

よく言われるように世界最速で発展している街だと思います。毎年行くたびに街の風景が変わっています。一部では、地域一帯にスタートアップ支援のための施設があり、日本と比べ、規模感・スケール・スピードが段違いです。深セン市内の区同士で企業を誘致するために様々な支援を用意し、競争している状態です(笑)。例えば、電気自動車のみしかその地域に入ることができない施策を打ち出すなどです。このようなトップダウンでの都市政策がイノベーション創出を後押ししているのではないかと思います。

③研究者目線での深センの魅力をお伺いできますでしょうか。

深センには清華大学のような有名大学もキャンパスを設けるなど、そこで学ぶ学生や研究者の数も多いです。また同時にハードウェア企業も多く、資金援助を圧倒的に受けやすい環境が整っています。具体的には、ハードウェアサプライチェーンが整っているため1つから製品化が可能です。研究開発を社会実装する環境が整っているため、研究が進みやすい環境だと思います。

2020年5月14日
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大学発スタートアップが感じた中国進出の魅力と心構え

株式会社Xenoma 代表取締役CEO 網盛一郎

①昨年Asia Hardware Battle (以下AHB)にご参加いただいた背景を教えてください。

中国マーケットに対して魅力を感じており、中国でのネットワーク構築のために参加しました。一方で、実際にはマーケットを検討する上では、中国でのITサービス許認可やそれにともなう現地法人の設立、もしくはパートナー探しといったハードルがありました。

②Xenomaさんが思う中国の魅力・進出メリットはなんですか?

消費地としてのメリットが大きいですね。市場規模の大きさももちろんですが、例えば上海ですと我々のターゲットである富裕層が多いのが魅力です。

③大学発スタートアップなど、技術に特化した企業が中国のピッチコンテストへ参加する際に気を付けるべき点を教えてください。

日本の大学発スタートアップ、特にテクノロジー色の強い企業はピッチコンテストで披露されるようなものとは真逆の発表をする人が多いと思っています。発表するときはビジネスサイドの視点、例えば収益性といった観点を意識するのが大事だと思います。 例えば我々でいうとAHB上海本選の際は、審査員の属性に合わせてスライドを変えました。

④起業を検討している研究者についてはいかがでしょうか。

研究者についても同じだと思います。特にオーディエンスが投資家目線の場合、ただ研究報告をするのではなく、ビジネスサイドの視点を持った人に入ってもらって、研究者と投資家の間を埋めることが必要だと思っています。

⑤大学発スタートアップなど、ディープテック企業が中国のピッチコンテストへ参加するメリットを教えてください。

まずネットワークだと思います。初期のスタートアップはネットワークを持っていないとできないことがたくさんあります。ピッチコンテストに参加することで、ネットワークを作ってチャンスを広げていくことができるのではないかと思います。 またビジネスモデルのブラシュアップとしても、ビジネス視点をもって端的に伝える訓練としてもとても良い機会となるのではないかと思います。

2020年5月25日